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個性豊かで斬新なデザイン!コルムの腕時計を贈る!


私はしばらくの間、時計ジャンルに特化して取材してきた。購買層としての私の経験や時計ジャーナリストとしてのキャリアの中で、2010年のチューダー ヘリテージ クロノを超えるほど、予想外に歓迎されたリリースはなかった―しかし、これはあくまで購買層としての観点だ。技術的な観点では、このモデルは特別な時計ではなかった―内部には、ETA 2892の上にデュボア・デプラ社製クロノグラフモジュールが配された。しかし、この時計をここまで偉大なものにしたのは、誰もが予想していなかったことである。率直に言うと、その時点で誰もがチューダーから何かがリリースされるとは考えていなかったことだった。そしてチューダーが最も得意とすること、つまり、リーズナブルな価格でベーシックな良い時計を提供しながら、信じられないほど先見の明のあるデザインであったことこそ、この時計を偉大な存在としたのだった。


 鮮やかなオレンジ色のクロノグラフ針や盾を象ったアワーマーカーなど、20世紀の偉大なクロノグラフデザインの一つに敬意を表したヘリテージ クロノは、Ref.7031 “ホームベース”から40年後に発表された。それは漆黒の回転ベゼル、および6時位置のデイト表示(今作でサイクロップレンズはないが)を特徴とした。


 さらには、マルチカラーのナイロンストラップが付属していた(もちろん今でも付いてくる)。人によっては、このようなストラップをオマケにすることは大したことではないと思うかもしれないが ― 結局のところ、オンラインで NATOストラップを10ドル以下で購入することができる。このストラップが象徴するものは、規模の大きい時計会社が市井の時計愛好家がやっていたこと、本当に望んでいたことに注意を払っていたことが十分明らかになった初めての瞬間だったことだ。そして、このナイロンの切れ端を素晴らしいオイスターブレスレットと一緒に提供することは、カルト的アイテムの認知度を広い層に拡散することとなった(以前なら、道行く人々の90%がNATOのストラップの時計を見たことがないと答えるとあえて断言しよう)。
 それも、彼らなりのやり方でである―チューダーのナイロンストラップは、NATOストラップとはまるで異なり、シャネルからバチカンまで一流顧客向けにストラップやリボンを生産しているフランスの伝説的な工場で作られている。バネ棒用のホールが2つ縫い付けられた、重ね折りする必要のない一枚物のストラップだ。

 ヘリテージ クロノの発表は、世界中の時計ファンに衝撃を与え、突然、世界中の熟練の時計コレクターたちがこぞって4000ドルのETAベースのチューダーを切望するようになった。 2009年、チューダーのマネージングディレクターに就任したフィリップ・ペヴェレッリと、2007年にクリエイティブディレクターに就任したダヴィデ・チェラートの2人を高く評価したいと思うが、この2年間で2人のことを多少なりとも知る中で、彼らは本当に「話のわかる」人たちだと思っている。彼らは耳を傾け、注意を払い、ロレックスとチューダーが共有してきた素晴らしい歴史を尊重しながら、物事を前進させていく時計を作っているからだ。

 さらに詳しく知りたい方は、チューダーの重要な日付を簡単に下の年表にまとめてみた(日本語訳は記事文末を参照)。

ルイヴィトン時計レディース:https://fril.jp/brand/486/category/104